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雑誌「成形加工 5月号」に掲載

「成形加工 2023年 5月号」の技術報告にて、ポリグリセリンエステル類によるポリプロピレン樹脂中へのセルロースナノファイバーの分散効果について紹介しています。
ポリグリセリンエステル類はセルロースナノファイバー(CNF)表面の水酸基に吸着し、表面を疎水化する効果を示します。この特性により、CNF水分散体の粘度を低下させる効果を示します。また、疎水性樹脂中でのCNFの凝集を抑制し、凝集物による複合樹脂の引張伸びを改善することができます。さらに、極性の異なる二種類のポリグリセリンエステル類を併用することで、それぞれの分散剤の効果が相補的に発揮され、単独の分散剤よりも大きな引張伸びの改善効果を示しました。このように、ポリグリセリンエステル類は樹脂混練時に添加するだけで優れたCNF分散効果を発現することから、CNF複合材料における分散剤として好適であると考えられます。

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題名:ポリグリセリンエステル類によるポリプロピレン樹脂中へのセルロースナノファイバーの分散効果(研究所 工業材料グループ)

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